タイトル:北國銀行 統合報告書2021 ディスクロージャー誌2021.3

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概要

「北國銀行 統合報告書2021 ディスクロージャー誌2021.3」のeBook版です。

2020年度はコロナ禍の中、不安定な経済情勢が続きましたが、お客さまのニーズに適切かつ迅速にお応えすべく役職員一同総力を結集し努力してまいりました。結果として2021年3月期決算で、税引後当期純利益(連結)67億円を確保し、1株当たりの配当は80円に増配することができました。お客さま、株主さま、従業員など多くのステークホールダーの皆さまとの長期にわたる信頼関係の賜物であると深く感謝いたしております。持株会社体制へ北國銀行は2021年10月1日に持株会社体制への移行を予定しております。企業理念として「豊かな明日へ、信頼の架け橋を~ふれあいの輪を拡げ、地域と共に豊かな未来を築きます~」と掲げ「北國銀行は、世のため人のために存在し活動する、人々の生活をより良いものにする、より良い社会にするため活動する」と謳っています。持株会社体制への移行の目的は、この理念とブランドに基づくビジネスをさらに発展深化させることです。お客さまや経済社会に「価値あるもの」をご提供できるプロフェッショナルな働き方を徹底したいと考えます。お客さまとの接点はこれまで通り、北國銀行の役職員です。新しい会社が持株会社傘下で活動することで、これまでの銀行という枠組みの商品サービスに加え、より幅広く深く、お客さまへのサービスを拡充できると確信しております。2021年5月以降、持株会社設立を前に、新しい会社を3社設立しました。これまでコンサルティング部として約100名の社員が法人向けのコンサルティングを担当していました。コンサルティング部が独立し新たなスタッフも加わりコンサルティング会社「CCイノベーション」を設立しました。コミュニケーション(Communication)とコラボレーション(Collaboration)を大きな活動方針に掲げ、地域経済が発展しイノベーションを継続していくことをお手伝いするという意味を込めたネーミングです。これまでのコンサルティングに加え、さらに幅広い分野でサービスの高度化を行います。10年以上前から北國銀行グループでは、業績不振に陥ったお客さまに立ち直り、再成長していただくために、再生ファンドによるご支援を行ってきました。1号ファンドから始まり、昨年は3号ファンドを創設しました。1号から累計して総額で70億円になります。今後、事業承継ニーズの多様化やビジネスモデルの変革など事業の成長に係る資金ニーズは高まる一方です。これまでの再生ファンドに加え、投資専門会社「QRインベストメント」を設立し、成長ファンドを組成します。この会社は、質(Quality)を重視した地域(Region)の発展を目的とした投資を行う、言わば地域密着型投資銀行の位置づけです。コンサルティング会社「CCイノベーション」と協働することで、積極的な株主資本を伴った経営に深く関与させていただく(ハンズオン)サポートを行っていきます。また、投資助言会社としてFDアドバイザリーを設立しました。関係当局の認可を確認の上、事業を展開してまいります。FDとはフィデューシャリー・デューティー(Fiduciary Duty)の略称で、顧客本位の業務運営を指し、資産をお預けいただいているお客さまの利益を最大限にすることを目標にしてその利益に反する行為を行わないという意味です。この会社には、お客さまの立場に立って公平な投資助言を行う米国流のRIA(Registered Investment Adviser)を目指したアドバイザーを多数在籍させていきます。北國銀行グループの商品サービスだけに限定せず、第三者目線で独立した立場から、ライフプランに合わせ長期・積立・分散を中心とした資産形成や保障性保険、無理のないローン返済計画などをアドバイスさせていただきます。金融商品販売を仲介することで商品サービスを提供している会社から手数料を受け取る仕組みを脱却し、ご助言の対価として手数料を頂戴するという本格的なコンサルティングサービスを拡充してまいります。対面営業と土日営業これまで特に石川県内のお客さまには営業店の集約でご不便をおかけしてまいりました。施策に対するご理解を賜り改めて感謝申し上げます。営業拠点を統合していく施策は、北國銀行ではすでに最終局面を迎えています。今後、ご来店いただく拠点の重要性はもちろん、リアルな対話や人々の交流の重要性は高まる13