タイトル:北國銀行 統合報告書2021 ディスクロージャー誌2021.3

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北國銀行 統合報告書2021 ディスクロージャー誌2021.3 の33ページ目の概要です。

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概要

「北國銀行 統合報告書2021 ディスクロージャー誌2021.3」のeBook版です。

地域の現状は、「ペーパーレス」と「キャッシュレス」改めて、地域全体の生産性に目を向けてみれば、まだまだ改善の余地は大きいと感じています。生産性向上に取り組むに際し、種々の論点があると思いますが、入口として即効性が高い「デジタル」を活用した、「ペーパーレス」と「キャッシュレス」についてお話しさせて頂きます。(※「ペーパーレス」は、「紙手続きからデジタル手続きへ」と定義しており、「キャッシュレス」は、「現金から非現金(デジタル支払)へ」と定義しています。)なぜこの2点に着目するかというと、明らかに「人」が携わる単純作業のウェートが高く、付加価値を生み出すものではない、そしてデジタルへの置き換えが容易に可能だからです。「ペーパーレス」と「キャッシュレス」により、例えば振込手続用の紙の帳票の作成、それらを銀行窓口に持参する、領収書を保管する、お金を数える、入金する、両替する等々、人の直接的な関わりを減らせることは明らかであり、つまり資源の確保、再配分が可能になるということです。確かに長年続けているものなど、従来の手続きやフローを変えることは、非常にストレスになります。しかし、生産性を上げ、新たな領域への資源シフト、チャレンジ無しでは進化は望めません。そればかりか、変化の激しい現在では、衰退を余儀なくされるのも、想像に難くありません。コロナ禍の中で企業業績がK字型に分類されるのも、変化に迅速かつ柔軟に対応できる体制があったかどうかが問われているのだと思います。具体的な取組み~ファンドの活用、手数料改定~2016年より北國銀行では、カード決済端末の無償提供によるキャッシュレス化を進めてまいりました。これからはこれに加え、自動精算機の導入なども含め、お客さまの現金周辺業務の簡素化、経理事務の簡便化などを進めるための投資に対しての助成など、資金面のサポートもコンサルティングと併せて行ってまいります。また、インターネットバンキングの積極的な利活用による、お客さまの銀行手続き関連の事務削減、ペーパーレスを進めて頂きたいと考えております。そのために、本年10月よりインターネットバンキングの利用手数料、北國銀行間の振込手数料の完全無料化を実施して、お客さまのお手元の業務の、ペーパーレスを一層進めて頂きたいと考えています。一方、現金に関する手数料については、2022年10月より引上げさせて頂きますが、これを機に、どのようにしたら効果的なデジタルによるキャッシュレス化ができるのかを、皆さまとともに考えさせて頂きたいと思っております。そして必要なコストについては、前述同様にサポートも行い、よりスムーズなスキームの構築のお手伝いをさせて頂きたいと考えています。目指すべき姿~Quality Regionへ~繰返しになりますが、デジタル化は北國銀行が自ら行った変革です。この取組みにより、資源の再配分を行い、コロナ禍でのスムーズなテレワークの実現もこの成果のひとつですが、何よりもコンサルティング業務や、カードビジネス、ECビジネスなどの数々の新たな事業領域へのチャレンジ、そして働いている従業員自身の意識の変化にも繋がっております。デジタル化による生産性向上を通して、まだまだ途半ばではありますが、変化に対応できる組織変革を実現してきたと思っております。そして、これらの経験を地域全体に広めて、地域の「デジタル化」(「ペーパーレス」、「キャッシュレス」は導入部分に過ぎません)、生産性向上により、常に新たなチャレンジと進化を続けていける地域へ、そして日本の中のモデルとなる地域へ、クオリティの高い地域とするための活動を皆さまと協働して行っていきたいと考えておりますので、今後ともご理解、ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。31