タイトル:北國銀行 統合報告書2021 ディスクロージャー誌2021.3

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概要

「北國銀行 統合報告書2021 ディスクロージャー誌2021.3」のeBook版です。

社外取締役メッセージ役と社外取締役との意見交換会等を通じて、北國銀行の経営陣からは並々ならぬガバナンス改革への意欲を感じており、今後はさらに改善していくと期待しています。今後とも社外取締役と経営陣が一体となってガバナンス高度化に努め、各ステークホルダーの期待に応えられるよう取り組んでいきたいと考えています。持続的な企業価値の向上に向けて~次世代人材の育成に期待~社外取締役大西忠コーポレートガバナンスの取組みについて北國銀行の取締役に就任して2年が経過しましたが、この間にもガバナンスの実効性を高める様々な努力がなされていると感じています。地域金融機関を取り巻く経営環境はますます変化の度合いを増していますが、北國銀行では形式的な会議や社内手続き等を見直しスピード感ある意思決定体制に刷新するとともに、最新のIT活用による政策の検討プロセスや内在リスクの見える化(情報のオープン化)を図ることで、行内の英知を結集し政策立案力を高める業務改革を徹底して進めています。また、社外取締役比率の向上や指名報酬委員会(過半数が社外取締役)による取締役の選任、持株会社体制への移行などグループガバナンスの強化に向けた態勢整備を積極的に実行に移しているほか、社外取締役会への専門的業務のレクチャーやわかりやすい資料作成と丁寧な事前説明など、ガバナンスの実効性を高める工夫と努力にも余念がありません。企業のガバナンス向上には、何といっても経営トップがその向上に強い意欲を持っていることが最も重要であり、それがなければ立派な体制も様々な工夫も形骸化していくと思います。これまでの取締役会での議論や定期的に実施される代表取締長期的な社会構造変化に足元のコロナ禍も加わって、成長シナリオがますます描きにくい経営環境の中、北國銀行では「10年後にありたい姿」をリセットし、持株会社体制への移行を梃に規制緩和も積極的に取り込んだ中長期経営戦略を打ち出しました。こういったスピード感ある経営計画見直しの意思決定もガバナンス改革の大きな成果のひとつではないかと思います。お客さま志向の徹底追求と地域社会の持続性への貢献により、世の中でなくてはならない存在になることを目指す「次世代版地域総合会社」構想は、時代の変化を機敏に捉えつつも、業態転換ともいえるダイナミックな改革であり、とてもワクワク感があり、数々の金融機関の中でも光る存在になるのではないかと期待を膨らませています。この歴史的大改革を成功させるためには、もちろん強力なリーダーシップと強固なガバナンス体制のバランスが重要ですが、それ以上に改革を支える人材力が必要不可欠となります。グループの役職員一人ひとりに新たな企業ビジョンを浸透させ、個々人が主体的に考えて行動し、チャレンジする企業風土を醸成することにより、持続的な変革と成長がもたらされると思います。今後は社外取締役の立場から、経営層のみならず多様な役職員との交流等を通じて、次世代を担う経営幹部人材の育成にも貢献できたらと考えています。67