タイトル:北國銀行 統合報告書2021 ディスクロージャー誌2021.3

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概要

「北國銀行 統合報告書2021 ディスクロージャー誌2021.3」のeBook版です。

市場リスク管理流動性リスク管理事務リスク管理システムリスク管理市場リスクについては戦略会議において、経済・金利環境の予測を行い、許容する範囲内に市場リスクを抑制し、収益増加につながるよう協議・検討を行うなど経営に反映させております。また、「統合リスク管理」としてのVaRによるリスク量のほか、有価証券の含み損益の状況、デュレーション(残存年限)管理、10BPV(金利0.1%の変動)、銀行勘定の金利リスク(IRRBB)の枠組みによる金利リスク量計測などを実施し、リスクを統合的に判定しています。流動性リスクに対し、市場流動性の確保および資金繰りの安定に努めております。また、短期間で資金化できる資産を流動性準備として十分に確保しているほか、流動性リスクに影響を及ぼす様々な要因について常時モニタリングを行い、不測の事態が生じた場合の対応にも万全を期しております。正確で迅速な事務処理を行うため、集合研修やWEB配信を活用した研修等により個々の従業員の事務処理能力の向上に努めています。また、事務リスクに関する報告の電子化・データベース化による体制整備により、事務管理体制の一元化・管理強化を図っております。情報資産保護の基本方針としてセキュリティーポリシーを制定し、安全対策に万全を期しているほか、システム障害発生時における対応手順やコンピュータ犯罪・事故の未然防止のためのルールを制定しこれらを遵守しております。個人情報保護にも適切に対応し、パソコンに暗号化ソフトを導入するなどの対策を実施しております。また、基幹回線の二重化・暗号化やバックアップ体制の構築等、障害時においても速やかに業務を継続できるよう危機管理体制の整備・訓練にも努め、システムリスクに対し万全の態勢で臨んでおります。さらに、近年脅威が増加しているサイバー攻撃に対応するため、専門チーム(CSIRT)を設置しております。業務継続に関する基本方針1.目的当行は、地域金融機関として業務継続体制を整備することで、リスク管理体制の充実・強化をはかっております。本方針は、内部管理基本方針(「内部統制システムの基本方針」)に基づき、当行およびグループ全体の業務継続体制に関する基本的な考え方を定め、組織全体に周知させることを目的に制定いたします。2.管理の基本的考え方緊急事態において業務への影響を極小化し、迅速かつ効率的に業務の復旧を行い、ある一定水準の業務の継続性をはかる中で、以下の点に注意し対応します。1お客さま、役職員および関係者の安全を確保します。2業務の継続および早期復旧することで、地域経済活動の維持に貢献するとともに、決済システムへの影響の極小化をはかります。3業務停止等による機会損失を最小限に抑えます。4これらの実効性を確保するための必要な体制構築と訓練の実施を行います。3.想定する緊急の事態緊急の事態として、災害、新型コロナウイルス感染症等の感染症、システム障害、サイバー攻撃、風評被害などを想定します。5.規程等本方針に沿って、「業務継続に関する基本規程」を制定し、取り決めを明確にするほか、下位に規定等を制定して周知徹底をはかります。4.優先業務および復旧目標について公共性の高い金融サービスをご提供する銀行として、社会経済活動を停滞させないために、業務の復旧の中で優先して対応すべき業務を定め、これらの業務に経営資源を集中いたします。復旧を優先させる業務については、目標復旧時間や目標復旧時点を設定し、対応を行います。6.継続的な改善定期的に業務継続計画に基づく訓練を実施し、当行役職員への緊急時対応行動の浸透度や習熟度を評価するとともに、実効性等に関して定期的に検証を行います。また、外部環境の変化や業務多様化等に対し、業務継続性を高めるため、適宜業務継続に関する規程等を更新していきます。69