金利上昇・住宅価格高騰時代に知っておきたい
住宅ローンの選び方

このコラムのポイント。■住宅価格は上昇傾向にあり、住宅ローン選びは慎重に■固定金利は、安定した返済が魅力■変動金利は、低金利が魅力■返済期間は、将来のライフプランも踏まえて検討
このコラムのポイント。■住宅価格は上昇傾向にあり、住宅ローン選びは慎重に■固定金利は、安定した返済が魅力■変動金利は、低金利が魅力■返済期間は、将来のライフプランも踏まえて検討

執筆者コメント

マイホーム購入は人生の中でも大きな買い物の一つです。
しかし近年は、住宅価格の上昇や金利環境の変化などにより、住宅ローンを取り巻く状況も大きく変化しています。
「変動金利と固定金利、どちらを選べばいい?」 「40年以上のローンでも大丈夫?」
今回は、これから住宅購入を検討する方に知っておいていただきたい住宅ローンのポイントをご紹介します。

株式会社 北國銀行
マーケティング部

舛田 薫

2級ファイナンシャル・
プランニング技能士

住宅購入を取り巻く環境は変化しています

以前と比べて住宅価格は上昇傾向にあり、住宅購入に必要な資金が増加しています。

◆不動産価格指数(全国)


※国土交通省:不動産価格指数を参考に2019年1月を100とし作成

また、長らく低金利が続いていましたが、近年は金利動向への関心も高まっています。
住宅ローンは、長い時間をかけてゆっくり返済をしていく大きなお買い物。
「借りられる金額」だけでなく、将来的な金利上昇を想定した「無理なく返せる金額」を意識し、返済し続けられるかしっかり検討しましょう。

知っておきたい!ポイント

住宅ローンを組む時に抑えておきたいポイント

住宅ローン金利・返済額(月々・総額)・返済期間

固定金利は将来の安心感が魅力

固定金利は一般的に、変動金利よりも高い傾向にありますが、北陸地域では固定金利の方が低い設定であることが多いです。
変動・固定金利選択型ローンでは、選択した固定期間中は金利は変動せず、固定期間が満了となった時点で再度固定期間を選択することができます。

一定期間返済額がかわらないことから、

  • 家計管理をしやすい
  • 教育費などの支出計画を立てやすい
  • 一定期間、返済額が変わる不安を軽減できる

といったメリットがあり「一定期間返済額を安定させたい」という方にとっては有力な選択肢となります。
ただし、金利上昇局面では固定期間が満了となった後、同じ固定期間を選択しても金利が高くなり返済額が増額する可能性があります。

2年固定や3年固定といった短期固定を選択する方が多いですが、金利の見直しのタイミングが何度もあるため、
ご自身のライフプランや金利情勢を踏まえながら、その時にあった固定期間を選択すると良いでしょう。

知っておきたい!ポイント

あなたに合うのはどっち?金利タイプ比較!

「毎月の返済額を抑えたい」→短期固定がオススメ。「返済額があまり変わらないと安心」→長期固定がオススメ

固定金利期間の選び方はこちらで解説

住宅ローン金利の選び方!ライフプランを踏まえた固定金利期間の選び方を解説

変動金利は低金利が魅力。でも、将来的な金利上昇によって返済額が増える可能性も

一般的には固定金利よりも金利が低く設定されていることが多く、毎月の返済額を抑えやすいことが魅力です。※前述のとおり、北陸地域では変動金利の方が高いことが多いです
一方で、将来的な金利上昇によって返済額が増える可能性もあります。

◆政策金利の推移

2016年マイナス金利時代突入→2024年マイナス金利が8年ぶりに上昇開始
※日本銀行「金融政策決定会合」、日本銀行ホームページ、各種金融機関レポートをもとに作成

知っておきたい!ポイント

変動金利は、金利が上がっても急激に毎月の返済額が増加しないルールがあります。
金利が上がると支払う利息額は増えることになりますが、毎月の返済額の見直しは一般的には5年おき。
また5年おきの返済額の見直しも、引上げ幅は直前の返済額の1.25倍までというルールがあります。

毎月の返済額は5年ごとに見直し。直前の返済額の1.25倍まで。

ただし、返済が免除されるわけではなく、返済が先送りになっていることに注意
※5年ルール・1.25倍ルールを採用していない金融機関もあるので借入時に必ず確認しましょう。

変動金利は、低く金利設定されていることが多く、返済額を抑えられることが特徴ですが、長い期間返済を続ける住宅ローンにおいては将来的な返済額が確定しないことがデメリットとなります。

変動金利の仕組みについて詳しくはこちらで解説中

住宅ローンの変動金利が上がると、どうなる?変動金利型の仕組みについて解説

長期で住宅ローンを組むメリットは?

最近では、お借入期間を40年以上に設定できる住宅ローンを取り扱う金融機関が増えています。
返済期間が長くなることで毎月の返済額を抑えられるメリットがあります。
その一方で、返済期間が長いほどローン残高の減り方は緩やかになるため、将来のライフプランも踏まえて検討することが大切です。

◆固定金利で4,000万円を借り入れした場合の35年返済、40年返済、50年返済の比較

50年返済の場合、30年経過しても、ローンは半分以上残っている
※金利年2.0%で推移したと仮定し試算

30歳で住宅ローンを組んだ場合でも、60歳時点の住宅ローン残高によってその後の暮らし方や住み替えなどのしやすさに差が生まれることがあります。
長期間でローンを組んだとしても、繰り上げ返済などを上手に活用しながら、ご自身のライフプランにあわせた返済を心がけましょう。
また、長期間で組むことにより返済額を抑えたことで、家計に余裕が生まれるようであれば、貯蓄や運用に回すことをおススメします。

注意!

目先の返済額を抑える目的だけで、長期間のローンを組むことは注意が必要です。
将来、住み替えようと思っても住宅ローンが残ってしまうなどの事態にならないよう、ご自身のライフプランを踏まえて、計画的に活用ください。

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